真っ白で愛らしい姿が魅力のマルチーズ。人懐っこくて甘えん坊な性格から、家族と常に一緒にいたがる子が多い犬種です。
そんなマルチーズにとって「お留守番」はちょっぴり苦手な時間かもしれません。
今回は、マルチーズが留守番を苦手とする理由と、不安をやわらげるためのしつけのコツや具体的な対策を、飼い主さんの目線でわかりやすく解説します。
1. マルチーズはなぜ留守番が苦手なの?
マルチーズは「愛玩犬」として人間と密接な関係の中で育てられてきた歴史があります。
そのため、人と一緒にいる時間が好き・一人になるのが苦手という性質を持つ子が多いです。
主な理由は以下の通り:
- 甘えん坊で人が大好き
- 繊細で環境の変化に敏感
- 飼い主に依存しやすい性格
- 活発でかまってほしい気持ちが強い
このような性格から、マルチーズは**分離不安(ぶんりふあん)**になりやすい犬種でもあります。
2. 留守番が苦手なマルチーズに見られるサイン
「うちの子、留守番できてると思ってたけど…」実はストレスを抱えている可能性も。
留守番ストレスのサイン例:
サイン | 内容 |
---|---|
無駄吠え | 帰るまでずっと吠え続ける |
家具をかじる・破壊行動 | ソファや壁をかじる、部屋を荒らす |
トイレの失敗 | トイレ以外の場所で粗相する |
食欲不振 | 留守番中にごはんを食べない |
過度な舐め行動 | 足をずっと舐める、皮膚炎の原因に |
飼い主の外出準備に過敏 | 鍵の音や靴の音でそわそわ・吠える |
これらの行動が頻繁に見られる場合は、分離不安やストレスのサインかもしれません。
3. 留守番トレーニングの始め方|段階的に慣らそう
【基本は「少しずつ慣らす」こと】
いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、短時間から慣らしていくことがポイントです。
ステップ1|別室で過ごす練習
まずは同じ家の中で距離を取る。「トイレに行く」「ドアを閉めて5分だけ離れる」などから始める。
ステップ2|短時間の外出
次に、10分〜30分程度の外出をして様子を見る。戻ったときはあえて声をかけず自然に戻るのがコツ。
ステップ3|少しずつ時間を延ばす
慣れてきたら1時間、2時間と時間を段階的に延ばす。常に成功体験を積ませることが大切。
4. マルチーズの留守番に効果的な7つの対策
① おもちゃや知育グッズを与える
留守番中に**脳を使うおもちゃ(コング・知育トイ)**で退屈を紛らわせる。
② 飼い主のにおいがついたタオルを置く
安心できるアイテムがあるだけで、精神的な支えになります。
③ 音や映像で不安を和らげる
テレビやラジオをつけておく、留守番用の犬向けYouTube動画を活用するのも効果的。
④ 帰宅時・外出時の声かけを最小限に
「行ってくるね〜」「ただいま!」は控えめに。感情の起伏があると不安を助長します。
⑤ 生活サイクルを一定に保つ
毎日のルーティンが安定していると、犬も安心します。起床・食事・散歩・外出時間をある程度固定。
⑥ 十分な運動とスキンシップ
外出前にしっかり散歩・遊びをして、エネルギーを消費させておくと、留守番中はぐっすり眠ることも多い。
⑦ ハウストレーニングの活用
ハウス(ケージやクレート)に慣れさせておくと、「ここが安心の場所」という認識が育ちます。
5. おすすめグッズで不安を減らす
▷ コングや知育トイ
中にフードを詰めておくと、長時間集中できます。冷凍するのもおすすめ。
▷ ペットカメラ
外出先からスマホで確認&声がけできる。見守る安心感が得られます。
▷ 自動給餌器・給水器
急な帰宅遅れにも安心。フードの自動設定で飼い主の不在感を軽減。
▷ 犬用アロマスプレーやリラックス音楽
香りや音の効果で不安軽減。ラベンダー系のアロマは犬にも優しいものを選んで。
6. それでもお留守番が難しいときは?
✔ 分離不安の可能性が高い場合
分離不安は軽度なら家庭で改善できますが、過剰な吠え・破壊行動・自傷行為がある場合は動物病院やドッグトレーナーへの相談が必要です。
✔ ペットシッターや家族の協力を検討
どうしても長時間不在になる日がある場合は、ペットシッターや実家への一時預かりなどを活用しましょう。
7. まとめ|マルチーズに合った留守番の形を見つけよう
マルチーズはとても愛情深くて、人と過ごす時間を何より大切にする犬です。
だからこそ、留守番に苦手意識がある子も多いのは当然のこと。
大切なのは、「うちの子はどうすれば安心して待てるか?」を飼い主さんがしっかり見てあげること。
少しずつのトレーニングと、ちょっとした工夫でぐっと安心できるようになります。
安心して留守番できるマルチーズと、飼い主さんの毎日がもっと快適になるよう、できることから始めてみましょう!
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