明るくフレンドリーで、家族思いのラブラドールレトリバー。
しかし大型犬ならではの体のつくりや遺伝的な要因から、特定の病気にかかりやすい傾向があります。
「最近、足を痛がってるけど大丈夫?」
「シニア期に入ってからよく水を飲むようになった」
「急に体重が増えた気がする…」
そんな些細な変化が、病気のサインであることも。
この記事では、ラブラドールが特にかかりやすい病気とその兆候、予防法、治療費の目安までわかりやすく解説します。
📋 ラブラドールがかかりやすい主な病気7選
1. 股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)
🔍 特徴:
- 大型犬に多く、ラブラドールにも非常に多い遺伝性疾患
- 股関節のはまりが浅く、関節に痛みや炎症が起きる
🧠 症状のサイン:
- 歩き方が不自然(後ろ足を引きずる)
- 階段や段差を嫌がる
- 立ち上がりにくい
💊 治療・予防:
- 症状が軽ければ運動制限とサプリで管理
- 重度の場合は手術が必要なケースも
- 子犬期の体重管理や滑らない床が予防に◎
💰 費用目安:
- レントゲン:約5,000円~10,000円
- 手術:約20~40万円程度
2. 肥満(ひまん)
🔍 特徴:
- 食欲旺盛で太りやすい体質
- 肥満が原因で関節・心臓・糖尿病のリスクが増加
🧠 症状のサイン:
- 肋骨が触れないほど脂肪がついている
- 散歩中にすぐ息切れする
- ソファなどに上がりにくくなる
💊 予防・対策:
- 毎日の運動と、フード量の見直し
- 間食(おやつ)を制限
- シニア期は低脂肪・高タンパクの食事を選ぶ
3. 外耳炎(がいじえん)
🔍 特徴:
- 垂れ耳のラブラドールは耳の中が蒸れやすく細菌が繁殖しやすい
🧠 症状のサイン:
- 耳をかゆがる・頭を振る
- 独特なニオイがする
- 耳垢が黒っぽい、黄色い
💊 治療・予防:
- 病院での洗浄と点耳薬
- 定期的な耳掃除で予防(週1程度が目安)
4. アトピー性皮膚炎
🔍 特徴:
- アレルギー体質の犬種で、皮膚トラブルを起こしやすい
- ホコリや花粉、食べ物などが原因
🧠 症状のサイン:
- 脇・耳の後ろ・足をかゆがる
- 皮膚が赤くただれる
- 毛が抜ける・黒ずむ
💊 治療・予防:
- アレルギー検査と除去食の導入
- シャンプー療法、内服薬(抗ヒスタミン・ステロイド)
5. 前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)
🔍 特徴:
- 急なジャンプや段差で、膝の靭帯が切れる
- 活発なラブラドールに多いケガ
🧠 症状のサイン:
- 片足を浮かせて歩く
- 歩くのを痛がる
- 突然動かなくなる
💊 治療:
- 手術(TPLO法など)+術後のリハビリ
- 体重管理と高い場所からのジャンプを避けることで予防可
💰 費用目安:
- 手術+通院:約30~50万円程度
6. 悪性腫瘍(がん)
🔍 特徴:
- ラブラドールは高齢になるとガンの発症率が高くなる傾向
- 特にリンパ腫や肥満細胞腫が多い
🧠 症状のサイン:
- 硬いしこりがある
- 食欲や元気がない
- 急な体重減少
💊 治療:
- 外科手術+抗がん剤(必要に応じて)
- 早期発見が最重要!
7. 胃捻転(いねんてん)
🔍 特徴:
- 胃がねじれてガスがたまり、命に関わる急病
- 食後すぐに運動すると発症しやすい
🧠 症状のサイン:
- 突然苦しそうに嘔吐(吐けない)
- 腹部が張る
- よだれ、落ち着きがない
💊 予防・治療:
- 食後1時間は安静に
- フードは1日2~3回に分けて与える
- 緊急手術が必要になるため、症状が出たら即病院へ!
🧩 病気を防ぐためにできる3つのこと
1. 定期健診を欠かさない
年に1~2回の健康診断で、目に見えない異常を早期発見できます。血液検査やレントゲンが有効。
2. 毎日の様子をよく観察する
- 食欲
- 歩き方
- トイレの様子
- 呼吸や寝ている時間
「ちょっとした違和感」を見逃さないことが大切です。
3. 体重管理と運動習慣
肥満が万病のもと。適正体重をキープすることで、多くの病気のリスクが減ります。
🎀 まとめ|健康で長生きするために、飼い主ができること
ラブラドールは丈夫そうに見えて、関節・皮膚・耳・消化器に弱点がある犬種です。
でも、日々のケアと早めの対応で、多くの病気は防げたり、進行を遅らせることができます。
✅ 病気の兆候にいち早く気づく
✅ 病院との付き合い方を知っておく
✅ 愛犬の「いつもと違う」に敏感になる
これらを意識するだけで、愛犬の健康寿命を延ばせる可能性が高まります。
どうか、あなたのラブラドールが毎日元気に過ごせますように。
10
コメントを残す