子犬を飼い始める時に、「エサはふやかして与えてくださいね」と教えられることが多いと思います。
では、なぜ子犬にはふやかしたエサを与えなければいけないのでしょうか。いつまでふやかす必要があるのでしょうか?ここでは、ドックフードのふやかしについてお話します。
子犬にふやかしたドッグフードを与える理由は?
子犬にふやかしたドッグフードを与える理由は、子犬の消化器官は未発達であり、ふやかされたご飯の方がよりスムーズに消化できるためであるといわれています。
いわば、ふやかしたドッグフードは、子犬の離乳食です。ドライフードよりも消化が良いので、子犬のお腹にもやさしいご飯になりますし、一気に飲み込んだ時にも喉に詰まりにくくすることができます。
ふやかすことで、ワンちゃんの消化を助けて、栄養を吸収しやすくするので、体への負担を減らすことができます。
また、子犬の場合はまだ乳歯が生え揃っていないのでドライタイプのドッグフードで口内を傷つけないためにも、ふやかしたご飯の方がよいともいわれています。
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ドッグフードはいつまでふやかすのが良いの?
個体差はあるものの、生後3~4ヶ月くらいから徐々にドライフードに変えていくことが多いようです。
ふやかしたフードからドライフードに移行する時には、少しずつ水分量を少なくすることで、ふやかし具合を減らしていきます。そして、1週間から10日かけて完全にドライフードに移行します。
もし、途中で固いフードを嫌がったり、食い付きが悪くなった場合には再びふやかしに戻しましょう。なぜなら、ふやかしたフードからドライフードへの移行が遅れるよりも、子犬の成長期に栄養分が不足する方が、将来的に病気になりやすくなるリスクにつながるからです。
成長期が終わる生後半年から9ヶ月くらいまでの間は、食いつきを重視した食生活にしましょう。また、固いフードを喉に詰まらせる様子がある場合は、移行する時期が早い可能性があるので、ふやかした餌に戻して様子を見ましょう。
このように、子犬にとって成長期の食事は大切なものです。上述の期間はあくまで目安であって、愛犬の様子を見ながら徐々に切り替えていきましょう。
喰いつき重視のドッグフードも出ていますので導入するのも良いと思います。特に腸内環境を意識したこちらはおすすめです。やはり人間も犬も病気予防や長生きの秘訣は腸です!
ふやかす方法は成犬も子犬も同じ?
子犬のためには、ドッグフードをふやかしてあげた方がよいことは分かりましたが、成犬に対してドライタイプのドッグフードに切り替えていく必要はあるのでしょうか??
犬は餌を噛まないで食べても、その習性から問題のない動物ではあります。しかしながら、少しでも噛む力を鍛えるためにできればドライタイプに切り替えていった方がよいでしょう。柔らかい餌を好む子が多いので、ふやかしている期間が長すぎてしまうと、ドライフードを食べなくなることがあります。
ふやかした状態の餌は犬の歯に歯垢や歯石がたまりやすく、歯周病のリスクを高めるといわれています。また、ドライフードを食べ始めると乳歯がきちんと抜けて、永久歯がきれいに生えそろうとも言われています。
犬の歯をより健康な状態に保つためにはドライタイプに少しずつ切り替えていった方がよいでしょう。
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ふやかしたドッグフードを与える際の注意点は?
ドックフードをふやかすことは、子犬の成長にとって必要であることがわかりましたが、ふやかす際にいくつか注意点があります。
ひとつめはドッグフードの栄養素の中には熱に弱いものが多くあることです。熱湯をつかうと栄養素を壊してしまう恐れもあるので、30〜40度のぬるま湯を使うようにしましょう。電子レンジを使用する場合も、温める程度にしましょう。
次に、ふやかしたあとの水分には栄養素が溶け出していることもあるので、捨てずにそのまま与えてください。
最後に、ふやかしたドッグフードはウェットフードと同じで、水分が多いため傷みやすくなっています。つくり置きはせず、食事の都度ふやかすようにしてください。食べ残しはすぐに片づけて、長時間放置したふやかしフードは与えないようにしましょう。古いふやかしフードを与えると下痢や嘔吐の原因となることがあります。
まとめ:ドッグフードのふやかし
ドライタイプのフードへの切り替えの時期などを気にされる飼い主さんは多いと思いますが、最も大切なのは愛犬の成長と健康状態をしっかりと見極め、ワンちゃんのそれぞれの状態に合わせた対応をとっていくことです。
フードをふやかすことは少々手間はかかりますが、愛犬のために必要に応じて取り入れるようにしましょう。
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