ご自宅で犬のシャンプーをすると、体は普通に洗えるのに顔を洗おうとすると嫌がられてうまく洗えないという方も多いのではないでしょうか。
嫌がるからと中途半端なシャンプーは、皮膚炎など思わぬトラブルを引き起こす場合もあります。ここでは犬に嫌がられないシャンプー、特に顔の洗い方と注意点をお話します。
キャンプ―嫌い!
犬がお風呂を嫌がる理由は?
お風呂が嫌いだったり、怖がったりする犬は多くいますよね。犬がお風呂を嫌がる理由として、どのようなものがあるか見ていきましょう。
①シャワーの音や刺激が怖い
人間のシャンプーと同じように上からシャワーをかけていませんか?
犬にとってシャワーの音は非常に大きく、シャンプーを嫌がる原因となります。犬の体にシャワーヘッドを当てるようにし、人間が使う時より水圧を抑えてあげると、音や刺激を少なくでき、ワンちゃんへの負担が少なくなります。
②シャワーの温度が高すぎる
シャワーの温度は適温ですか? 人間がシャワーを浴びるときの温度は39~41度程度が多いですが、犬に適切な温度は37℃前後だといわれています。
人間にとってはぬるいと感じられる温度ですが、犬をお風呂に入れる際は37℃前後を目安としましょう。
③必ず犬用のシャンプーを使用する
犬をお風呂に入れる際に人間と同じシャンプーを使っていませんか?
犬をお風呂に入れるときは必ず犬用のシャンプーを使用しましょう。
人間と犬の肌質は異なりますので、人間のシャンプーは犬にとって刺激が強すぎる場合もあります。 犬の被毛や皮膚に合うように作られた犬用シャンプーを使用することで、不要な刺激を与えないようにしましょう。
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④顔が濡れるのが怖い
いきなり顔からシャワーをかけていませんか?
お風呂に入ってすぐに顔にシャワーをかけると犬を驚かせてしまいます。シャワーをかける際は「足、胴体、顔」の順でお湯をかけていきましょう。
足から洗う理由としては、体の中心から遠いことと、多くのワンちゃんが足を触られることに慣れていることからです。散歩の後、足を濡らして拭いたり、ウエットティッシュで拭いたりしますよね。シャンプーは嫌いでも足は平気というワンちゃんは多いのです。
足を十分に濡らしてから胴へ、最後に顔を洗うようにしましょう。顔にシャワーがかかるのを嫌がる場合は、手や濡らしたタオル、スポンジなどで少しずつお湯をかけるようにしてあげましょう。
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犬の顔の洗い方は?
シャンプー、特に顔周りを嫌がるワンちゃんは少なくないです。
顔周りは、「頭→耳→口周り→目の周り」の順に行いましょう。まず耳ですが、耳の中は洗わず、耳の周辺のみ洗ってあげましょう。
少しのお湯であれば犬自身がブルブルと体を振ってお湯を出しますが、耳の中までお湯が入ってしまうと中耳炎などの原因にもなるため、耳周りを洗う際は手で耳の穴をふさぎましょう。
次に目の周りですが、シャンプーや水が目に入らないように細心の注意を払ってください。目の周りにはシャワーを直接かけずに、指やスポンジ、ガーゼなどを使って、細かくふき取るようにシャンプーをしてあげます。
完了したら、素早くシャンプー液をすすぐ作業に移りましょう。シャンプーの落とし忘れがないように、しっかりとシャワーで洗い流します。
この時、目や口周りなどに直接シャワーをあてるのではなく後頭部にあてたシャワーのお湯で洗い流すようにしましょう。
犬を洗う時の注意点は?
犬のシャンプーは飼い主が思っている以上に犬の身体に負担をかけます。
シャンプーをする時はワンちゃんの体調の良い日にしましょう。また、混合ワクチンや狂犬病などワクチン接種をした日もシャンプーを控えましょう。もちろん、トリミングも当てはまります。
犬のシャンプーを行うには、ワクチン接種から2~3日ほど期間をあける必要があります。次に、シャンプーをした後はしっかりと最後まで乾かしてあげましょう。犬のシャンプーは、汚れを落とすことも大切ですが、しっかりと最後まで乾かすことも大切です。
乾かし残しがあると、犬の皮膚に雑菌が繁殖し、皮膚炎を引き起こす原因となってしまいます。乾いたかどうかを確認するには、ドライヤーの冷風を犬の体にあて、1本1本の毛が風になびいているかで調べます。
まとめ
犬の自宅シャンプーは、正しい方法で行わないと、もつれや毛玉を作ってしまったり、皮膚病の原因になったりします。
愛犬の健康のためにもシャンプーはとても大切です。少しでもワンちゃんの負担を減らせるよう手早く正しい方法で行い、清潔な状態を保ってあげましょう。
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